2025年10月27日

浅草寺界隈 あまり知られていない場所散策

浅草

浅草寺界隈の隠れた名所へ

浅草寺

浅草と言えば浅草寺と浅草神社。現在外国人観光客が多く訪れ、東京で最も外国人環境客が多い名所の一つとなっています。
私共のANA・JAL株主優待券販売をご利用して出張などで東京へ来られる方の中にも、空き時間などに訪れた方も多いのではないでしょうか?

多くの方が知っている場所なので、販売日記でも一度だけ「食べる物以外でも実は東京は魅力いっぱいな町・・・」と題して少しだけ触れた程度です。
そんな浅草寺界隈なのでほとんど紹介しつくされた感がありますが、まだまだ知られていないスポットもあります。
今日はその中でも名所である雷門、仲見世通り、宝蔵門、本堂(正式には「金龍山浅草寺本堂」)、五重塔、浅草神社ではない「あまり人に知られていない場所」を私共ANA・JAL株主優待券販売を利用されている方にご紹介したいと浅草寺界隈を散策してみました。

さて、この日の朝の雷門前ですが、雷門の大きな提灯の下で写真を撮るためにちゃんと皆さん並んで順番待ちをしていました。ほとんど外国人の方たちですが並んで待つという日本の文化が浸透したのでしょうか?それともこれが世界標準になったのでしょうか?わかりませんが、、、、
今回訪れたのは朝の8時半頃でしたが、この時間でも海外からの観光客の人が訪れていました。
しかも修学旅行生が多かったのにも驚き。修学旅行生は朝からちゃんと行動しているのですね。

まんしゅう母子地蔵(正式名・母子地蔵座像)

浅草寺

雷門を潜り仲見世を過ぎて宝蔵門を潜らず右側にいくと平和地蔵尊(戦争犠牲者の霊を慰めるために安置された像です。こちらも見ていただけたらと思います)の裏側にひっそりと建立されているのがこの「まんしゅう母子地蔵」です。
この母子地蔵は終戦後、中国大陸からの引き揚げの途中、飢えや寒さ、暴動によって日本を目指しながら亡くなっていった二十数万人の日本人たちの魂を慰霊するために建てられたそうです。

まんしゅう母子地蔵

母子地蔵建立の由来によると「第二次世界大戦末期ソ連参戦で混乱状態となった中国東北部(旧満州)で逃避行の末命を落とした日本人の数は二十万人を超えると云われています。
酷寒の曠野を逃げ惑う母子が生別れとなったり飢えや疫病に苦しみながら亡くなるなどその悲劇は数知れません。犠牲となられた霊を慰め、また、いまだ再開かなわない親と子の心のよりどころとして二度と戦争という過ちを繰り返さない事を祈念しつつ、ここに母子地蔵を建立いたしました。」との記載があります。

建立の由来

1997年4月12日に建立と比較的新しいお地蔵様ですがそんな由来があったのですね。この母親と二人の子ども像は漫画家のちばてつやさんがデザインされたそうです。ちばさん自身も1945年に終戦、翌年中国より引き揚げてきたそうですが残留孤児になってもおかしくはなかったと語っています。
目を閉じて優しくも悲しげな母親と、抱かれた子どもが母親の顔を見ているこの像を見ているとなぜだか心動かされ胸が熱くなってしまいました。

この像ですが母親は綺麗な赤い毛糸の帽子を被っており、子どもたちも帽子とよだれ掛けが付けられています。花も供えられているのできっとお世話をされている方がいるのでしょうね。この母子3人が寄り添った像は、戦争により満州で飢えや苦しみで亡くなられたり、残留婦人や残留孤児となって生き別れた母子が多くいた事を我々に無言で伝えているような気がしてなりません。

宝蔵門からすぐ近くですが、お参りされている方はいませんでした。思わずそっと手を合わせてしまった、そんなお地蔵さまでした。

浅草寺の御神木のイチョウ

宝蔵門に掲げられているおおきなわらじもANA・JAL株主優待券を購入される皆様に是非ご覧いただきたい場所です。山形県村山市から10年に一度奉納されているそうで平成30年10月21日に現在の8代目の大わらじが奉納されたそうです。
大きさはなんと片方長さ4.5メートル、幅1.5メートル、重さ500キログラム。浅草寺をお参りしてそのまま右や左に曲がってしまうと見逃してしまうかもしれません。

巨大な「おおわらじ」

宝蔵門を潜ったら是非とも振り返ってこの「大わらじ」を見てみてください。きっとその大きさや立派さに圧倒されると思います。

そして宝蔵門を潜った浅草寺正面から右側にある二天門。
こちらは浅草寺の東門にあたる門です。宝蔵門や浅草寺本堂を見た後にこの門を見ると小さく見えてしまいますが、実はこの門は江戸時代に建立され東京大空襲の被災も逃れた国の重要文化財です。

国の重要文化財「二天門」

二天門の「二天」とは持国天と増長天の事だそうでその木像は門の両側に安置されています。本来の像は残念ながら太平洋戦争の中に修理先で焼失してしまったそうですが現在の像は昭和32年に上野・寛永寺から奉納されたそうです。(それも貴重ですね)

戦災を免れ江戸時代から今でも残る歴史的な門で、最近改修されたらしく新しく見えます。

その二天門の近くに大きな「イチョウ」の木があります。
こちらもANA・JAL株主優待券を購入される皆様に見ていただきたい場所です。樹齢は約800年ともいわれ源頼朝公が浅草寺を参拝した際に挿した枝から発芽したといわれています。
それより驚いたのが、1945年3月10日の東京大空襲によって浅草一帯は火の海にとなり浅草寺も本堂も焼失してしまいましたが、そんな中このイチョウはその戦災を耐え抜いたそうです。焼夷弾がこの木にも直撃したそうで今でも中は空洞となっています。

ご神木のイチョウの木

よく見ると今でもその時に受けた黒くただれた焼け跡が痛々しく残っています。近づいてみると焦げた臭いがしたので驚きましたが、それは近くで電子煙草を吸っている方の煙草の臭いでした(笑)
そんな災難を受けながら今でも枯れることなく大きく生き続けていることから、「神木」として多くの人々に慕われているそうです。
確かに木の中心部は空洞で黒く痛々しいですが、今では枝が大きく育ち、この日見た時は緑と黄金の葉に覆われていました。これから葉はさらに黄金色に染まるのでしょうね。

立札にも「あの戦災をくぐり抜けた神木として、今も多くの人々に慕われている。」との記載があります。あの戦火を力強く生き残ったイチョウは、なにか前向きな気持ちを与えてくれるような気がしました。

浅草寺といえば有名なスポットがたくさんありますが、少し足を伸ばすと、静かで味わい深い場所にも出会えます。
ぜひ皆さまも実際に訪れて、その空気や歴史を感じてみてください。

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