2026年2月6日

特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」レポート

絶滅展

2025年11月1日〜2026年2月23日まで、上野の国立科学博物館で開催されている特別展「大絶滅展―生命史のビッグファイブ」に行ってきましたので、今回はその内容をANA・JAL株主優待販売日記をご覧の皆様に紹介します。

本展では、生命史の中で最も規模が大きかった5回の絶滅、いわゆる「ビッグファイブ」に焦点が当てられています。多数の化石や岩石の標本を通して「なぜ生物は絶滅したのか」「絶滅を乗り越えて、どのように生命が繁栄してきたのか」といった、スケールの大きな地球の謎を解き明かしています。

 見どころとして、日本初公開・世界初公開の標本や、モロッコでの発掘調査結果の初公開、スペシャルナビゲーターである福山雅治さんとの企画が用意されていました。

ここからは実際に訪れて印象に残った展示を紹介していきます。

迫力満点の「大絶滅スフィア」からスタート

絶滅

展示場に入ってまず目に飛び込んでくるのが、迫力満点の映像展示「大絶滅スフィア」です。ここでは、視覚的に絶滅の歴史を学ぶことができます。

訪れた日は平日のお昼時でしたが、会場内は非常に多くの人で賑わっていました。

絶滅

展示場のマップ

展示は各絶滅ごとにスペースが分かれており、番号順に巡ることで時代の流れを感じながら鑑賞できる構成になっています。

・第1の大絶滅(約4億4千万年前)

最初の大絶滅は約4億4千万年前に起こり、海の生物に大きな影響を与えました。
数多くの展示の中で特に目を引いたのがこちら。特徴的な見た目で流行った「サカバンバスピスです。

絶滅

サカバンバスピス

丸と三角で構成されたようなシュールな顔立ちがSNSで発信され「かわいい」と話題に。オルドビス紀に生息していた生物で、硬い骨が胸部や頭部を覆っているため「甲冑魚」とも呼ばれています。

・第2の大絶滅(約3億8千万〜3億6千万年前)

2回目は約3億8000〜6000万年前の、火山活動に起因した寒冷化によって複数回起こったとされています。

海洋の無酸素化や栄養塩の海への流入により海洋生物は大打撃を受けましたが、陸上には大きな影響を与えなかったため、陸上生態系の発展につながったと考えられています。

ここで印象に残ったのが「ダンクルオステウル」です。

絶滅

ダンクルオステウル

こちらは絶滅前の海に生息し、当時の海洋で最強の捕食者であったと考えられています。このような強力な生命体ですら、無酸素化という理由で抗えず絶滅してしまうのが、地球という規模の大きさと生命と地球環境の絶妙なバランスを感じさせます。

・第3の大絶滅(約2億5,200万年前)

3回目は約2億5200万年前、ペルム紀の史上最大規模の絶滅です。
シベリアでの火山活動が古生代を終わらせ、ここで恐竜など私たちにつながる哺乳類が生き残ったとされています。

火山ガスによる気候変動、酸性雨、オゾン層の破壊、海洋の無酸素化や酸性化などがきっかけでした

絶滅

溶岩流の実寸大模型

ここでは写真のように、大量絶滅を引き起こしたとされる溶岩流の実寸大模型が展示されており、その迫力を体感することができます。このように本や資料からでは味わえないスケール感は展示会ならではの魅力です。

・第4の大絶滅(約2億1千万年前)

4回目は、ビッグファイブの中で3番目に規模が大きく、陸海あわせて約7割の種が消滅したとされています。
火山活動による超大陸パンゲアの分裂により、大西洋が形成された時期でもあります。

この頃から恐竜が生物界の主役となり、会場では大迫力の恐竜全身骨格も展示されていました。

絶滅

大迫力の恐竜の全身骨格

・第5の大絶滅(約6,600万年前)

そして最後の絶滅が約6600年前の、小惑星の衝突による絶滅です。

恐竜が絶滅した出来事ということで、一番馴染みのある絶滅ではないでしょうか。直径約10kmの小惑星が現在のメキシコ付近に落下し、数年から数十年にわたって太陽光を遮断したそうです。

絶滅のその先へ

絶滅

このビッグファイブの展示の後には「新生代に起きた生物の多様化」というテーマで、今の私たちにつながる展示がなされています。
生物多様性の喪失が問題となっている今、人類史以前の生物を辿ることで解決の手がかりが見つかるかもしれません。

展示の最後には、福山雅治さんが撮られた動物写真の展示もありました。福山さんはカメラマンとしても活動しておられるようで、世界各国で撮影された写真が飾られていました。

ほっこりするようなものから心打たれるものまで見応え抜群です。撮影禁止エリアでしたので、ANA・JAL株主優待即納サービスご利用の皆様はぜひ現地で直接見てください!

本展では、各エリアに解説はあるものの、その後は化石や標本の展示が中心で説明はそこまで多くありません。専門知識がなくても、「こんな生き物がいたのか」と視覚的に楽しめる内容で、大人から子どもまで幅広く楽しめる展示だと思いました。

  • 当日券:一般・大学生 2,300円/小・中・高校生 600円
  • 音声ガイド(福山雅治さん):650円

より深く学びたい方には音声ガイドもおすすめです。

東京展は2月23日までですが、その後は名古屋展・大阪展も予定されているそうです。

企画展「ワニ」

絶滅

国立科学博物館では、「大絶滅展」のほかに企画展「ワニ」(3月1日まで)も開催されています。
実際に本物のワニをビニール袋越しに触ることができたり(液浸標本)、アリゲーターとクロコダイルの違いを視覚と文章で学べたりと、非常に興味深い内容でした。

実物大のワニ展示もあり、普段なかなか近づけない存在を間近で見られる貴重な機会です。こちらは常設展チケットで入場できますので、ぜひあわせて訪れてみてください。

また、以前の記事では上野エリアのミュージアム巡りやランチについても紹介していますので、展示鑑賞とあわせた一日プランの参考にしていただければ嬉しいです。
→「ANA・JAL株主優待ユーザー様へ 上野ミュージアム巡りはいかがですか?」

« 「サブカル」と「文化」と「生活感」が共存する街「中野」 |