株主優待券販売日記
2025年5月9日
ANAとJALの株主優待券を使った航空券の購入価格でよくある間違い
ANAやJALの株主優待券を使えば、通常よりもお得に航空券を購入できるのは広く知られていますが、実際の割引率や使い方を正しく理解していない方も少なくありません。
たとえば、半額になると思い込んでいたり、キャンセル時の扱いを勘違いしていたりするケースもあります。
この記事では、株主優待券を使った航空券購入の際にありがちな誤解について、ANA・JALそれぞれの制度を踏まえてわかりやすく解説します。
ANAとJALの株主優待券を使った航空券の購入価格に関するよくある間違い
ANAとJALの株主優待券を使えばお得に航空券を購入できますが、割引の仕組みや利用条件について誤解されることも多いです。ここでは、特によくある間違いや勘違いを紹介し、正しい知識をご説明します。
株主優待券を使えば購入価格が半額になる?
株主優待券を使うと航空券が半額になるといったイメージを持っている方は少なくありませんが、実際には正規運賃の50%引きというような単純な仕組みではありません。
ANAでは株主優待割引運賃、JALでは株主割引運賃として、それぞれの航空会社が独自に設定した割引価格が適用されます。この運賃は通常の正規運賃とは異なるもので、予約時期や路線によっては他の割引運賃より高くなることもあります。
あくまで、正規運賃に対しての特別割引ではなく、あらかじめ定められた優待専用運賃が存在するということを理解しておく必要があります。
予約をキャンセルしたら株主優待券は戻ってこない?
キャンセル時に株主優待券が失効してしまうと誤解されることがありますが、実際には航空券のキャンセルを行えば、株主優待券自体は戻ってきます。
払い戻し手続きを行えば、予約に使った株主優待番号が再び使用可能な状態となり、有効期限内であれば別の便で再利用することも可能です。さらに、株主優待券は搭乗者の名義に関係なく利用できるため、家族や友人など、他の人が使っても問題ありません。
この柔軟性がある点も、株主優待券の大きなメリットです。ただし、キャンセル手数料や航空券自体の取り扱いルールには注意が必要ですので、各航空会社の公式サイトで事前に確認しておくことをおすすめします。
セール運賃などでも安く購入ができる?
株主優待券があるからといって、セール運賃やLCCのような格安運賃と組み合わせてさらに安く買えるというわけではありません。
ANA・JALともに、株主優待券を使う場合は株主優待割引運賃(ANA)や株主割引運賃(JAL)という専用の割引運賃が適用されます。この運賃は、セールや早割、スーパー先得などの他の割引運賃とは併用できません。
そのため、購入のタイミングや路線によっては、他の割引運賃の方が安くなるケースもあります。株主優待券を使うかどうかは、当日の運賃や割引条件を比較して判断するのが賢明です。
航空会社が閑散期の方が割引率は高くなる?
閑散期なら株主優待券の割引率がもっと高くなるのではと思われがちですが、それは誤解です。ANA・JALともに、株主優待割引運賃はあらかじめ設定された価格であり、時期や繁閑によって運賃がそれほど大きく変動するものではありません。
もちろん繁忙期は全体的に価格が高くなりがちですが、株主優待運賃はそれとは別のロジックで設定されています。したがって、いつ買えば割引率が高くなるかといった感覚ではなく、株主優待運賃がどう設定されているかを基準に考えるのが正解です。
公式サイトで株主優待運賃を検索し、他の割引運賃と比較して判断しましょう。
マイルで航空券を購入する場合にも株主優待券は使える?
株主優待券は、ANAやJALの航空券を現金やクレジットカードなど通常の支払い手段で購入する際に適用できる割引制度です。そのため、マイルを使って航空券を発券する場合には、株主優待券を併用することはできません。
マイルと株主優待券は利用の枠組み自体が異なるため、それぞれの使い方を正しく理解することが大切です。
株主優待券を使えばすべての便で割引される?
株主優待券を使えばどの便でも割引価格で購入できると思われがちですが、すべての便に適用できるわけではありません。
実際には、各便ごとに株主優待割引運賃の設定がされており、席数に上限があるため満席になっている場合は割引価格で購入できません。また、路線によっては株主優待割引の設定が無い場合や、特定の便だけ除外されていることもあります。
とくに繁忙期や人気の時間帯では、株主優待運賃の枠がすぐに埋まってしまうこともあるため注意が必要です。予約前に公式サイトなどで株主優待運賃が適用可能かどうかを確認するのが確実です。
まとめ:ANA・JALの株主優待券の仕組みを理解してお得に航空券を購入しよう
株主優待券は、ANAやJALの航空券をお得に購入できる便利な仕組みですが、使い方や適用条件を正しく理解していないと、思わぬ誤解や損をしてしまうこともあります。半額になるやすべての便で使えるといったイメージだけでなく、実際の優待運賃の設定や対象便、キャンセル時の扱いなどをしっかり確認することが大切です。
この記事で紹介した内容を参考に、株主優待券のルールを正しく把握したうえで、ANA・JALの航空券を上手に予約すれば、納得のいく価格で空の旅を楽しめるはずです。