2025年11月5日
北千住ぶらり歴史散歩

今回は当サイトのANA・JAL株主優待券販売をご利用の皆さまに、出張の空き時間でも尋ねられる東京をご紹介します。
足立区北千住を楽しむ

今回ご紹介する「東京都足立区北千住」は、幼少期を足立区で過ごされたビートたけしさんが「ガラの悪い下町」として自虐的に(ユーモラスにですが・・)語られた影響もあり、印象はあまり良くなく訪れる機会はほとんどありませんでした。
ANA・JAL株主優待券販売をご利用の皆さまも行かれたことがない方も多いのではないでしょうか?
ところが1年ほど前に購入した雑誌「おとなの週末~町パン ザ・ベスト」で数ある有名なパン屋さんが紹介される中、なんと北千住のお店が3件も紹介されていたのです!!!!吉祥寺より多い!!!
(著作権の関係で本の表紙や中身は出せませんが「おとなの週末2024年6月号」です)
「北千住とパン屋さん」に象徴されるように、最近の北千住は住みたい町ランキングの上位にも位置されるようになり、大学誘致も成功し歴史ある寺院と下町風情の伝統的な雰囲気と現代的な都市が融合した魅力的な町に変貌したとの事です。(なんと12年間で5つの大学が誕生、今は1万5千人の学生が通っているそうです。若者が文化や街を作りますからね)
もしかしたら学生さんの中でも急な帰省などで私共のANA・JAL株主優待券を購入された方がいるかもしれません。
ちなみに大学誘致もそうですが、発展の理由は鉄道網の発達が大きな要因と考えます。東武線伊勢崎線(今は東武スカイツリーラインだそうですが)が半蔵門線と田園都市線を乗り入れた事で、北千住から渋谷を通り二子玉川そして中央林間まで行けるようになったのです。(凄い!北千住と世田谷区と横浜市が繋がった)
さらにJR常磐線が延長され上野の先の新橋・品川まで行けるようになり、つくばエクスプレスの開業が拍車をかけたと思っています。やはり鉄道網がしっかりしていると住みやすいですよね。
今回はそんな北千住の町を散策してみました。
北千住ぶらり散歩
北千住駅の東武線ホーム、ここに「渋谷行き」という文字が出ていることが信じらせません(笑)。さらに電車の車両に「東急のマーク」が!
駅改札を出て西口へ。後ろを振り返ると丸井とルミネの大きなビルが高くそびえ立っています。
駅から真っすぐに伸びたアーケード「きたろーど1010」を進み、まず訪れたのは宿場町通り商店街入口付近にある観光案内所「千住街の駅」。ここは北千住の観光案内や街歩きマップやパンプレットなどが手に入ります。

一目でルートが分かるマップ
そこにいらしたハッピ姿の観光協会の方から話しを伺いました。
なんでも目の前の石畳の道は旧日光街道で江戸からの最初の宿場町として賑わっていたそうです。近くに「千住宿本陣(最も格式が高く身分の高い人が宿泊した場所)跡」が有り、よってこの通り沿いには古くからの建物が残っているそうです。この「千住宿」は江戸を出て日光街道最初の宿場町であり、かつ江戸近郊最大の宿場町でもあったのです。

宿場町通り商店街
まずは「宿場町通り商店街」とその先の「サンロード宿場通り商店街」を散策しました。

横山家住宅
「横山家住宅」は江戸時代から続く紙問屋で、この建物は江戸時代後期に建てられたそうです。かつての宿場町千住の名残を感じるANA・JAL株主優待券販売のユーザーの皆様にも是非訪ねていただきたい場所の1つです。
横山家の目の前には「吉田絵馬屋」があり、こちらも江戸時代中期から続く手書きの絵馬と地口行燈を製作販売する商店だそうです。

吉田絵馬屋
さらに進むと千住名倉医院があります。
この建物も江戸時代の医院の建物で今でも開業しています。
なんでも「骨接ぎの名医」として全国に知られていたそうです。
その先は荒川の土手と河川敷!
「3年B組金八先生」のオープニングでおなじみの荒川の土手と河川敷。商店街の突き当りで北千住駅から歩ける距離にあります。
土手の上から見た風景はとても広々としていて川風が心地よく季節の花も見ることができました。

荒川の土手と河川敷
再び「サンロード宿場通り商店街」へ。
槍かけだんご「かどやさん」で団子を頂き小休止。近くには歴史と風情を感じさせる日本家屋を改装した会席料理店「和食板垣さん」がありました。
北千住で感じる今と昔

今度は逆側、「千住ほんちょう商店街」へ向かいます。
まずは金蔵寺。
境内に入ってすぐ左手に「南無阿弥陀仏」「無縁塔」と刻まれた2つの石塔があります。南無阿弥陀仏と刻まれている塔は「千住遊女供養塔」。
千住宿には遊廓がありましたから病気等でたくさんの方が亡くなったのでしょう。「無縁塔」と刻まれている塔は天保の飢饉で飢えのために亡くなった人々の供養塔だそうです。
華やかな宿場町には悲しい裏側がある。商店街からやや離れた場所ですが駅から近い所にあるにもかかわらずひっそりとしていました。だからこそ余計に歴史の陰の部分を垣間見たような思いでした。
そして見返り芭蕉像。
なんと信用金庫の入口に立っていました。他にもいくつか芭蕉像はあるそうですが、信用金庫の前ではなく、もっと別の場所に設置した方が良いのでは?とANA・JAL株主優待券ユーザーの方も思うのではないでしょうか。

見返り芭蕉像
折角なので少し足を運んで千住大橋の近くにある、「おくのほそ道」に旅立つ松尾芭蕉が深川から船で来て、その一歩を記したといわれる場所「大橋公園」まで行くことにしました。
この地で芭蕉は「行春や鳥啼魚の目は泪」と詠み、ここを起点におよそ半年の旅に旅立ったのですね。感慨深いものがあります。

おくのほそ道旅立ちの地に関する記述
まとめ
北千住は古い建物と学生たちの影響によるおしゃれな建物が共存する、歴史と現代が融合された優しくも懐かしい町でした。さらにいくつもある個性的な商店街には格安の八百屋さんやお惣菜屋さん、和菓子屋さん、古いカフェ等昔ながらの商店が新しいお店と共存していて地元の方々に愛されているだけでなく私のような観光客も和ませてくれました。
ANA・JAL株主優待券の御利用者の方にもフラット散歩してほしい町です。
そんな魅力ある町北千住、ぜひ機会がありましたら歴史ある下町情緒を散策してみてください。
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