2025年12月22日

魚河岸があった場所を巡る-「築地市場」と「日本橋」を歩く

魚河岸

築地場外市場を歩く

築地

江戸時代初期、徳川家康が関東の漁師に魚を供給させたことをきっかけに、日本橋の魚河岸は始まったそうです。
落語「目黒のさんま」にも登場するように、江戸の台所として威勢のいい掛け声が飛び交い、たいへんな活気に満ちていたそうです。

その日本橋の魚河岸は長く賑わい続けていましたが、1923年の関東大震災で壊滅的な被害を受け、築地へ移転することになりました。私たちの世代にはおなじみの築地市場は、まさにここから始まり「世界最大級の魚市場」として名を知られるようになりました。
しかしながら老朽化が進み、紆余曲折を経て、2018年には現在の豊洲市場となったことはANA・JAL株主優待券をお使いの皆様もご存じの事でしょう。
しかしながら、築地の場外市場は今もなお多くの人で賑わい、外国人観光客にとっても人気の名所としてその姿を残しています。

そこで今回は、かつて魚河岸があった「日本橋」と「築地市場」を散策してまいりました。前編・後編でお送りします。

都営地下鉄大江戸線 築地市場駅
当サイトのANA・JAL株主優待券販売をご利用の皆さまは羽田空港からモノレールを利用される方も多いかと思います。築地市場は羽田空港からのアクセスは大変良く、終点の浜松町駅から大江戸線に乗り換え(大門駅)そこから約5分で着きます。

築地市場駅を出てまず驚くのが「巨大な更地と掘り起こされた地面」。大きなトラックが何台も出入りしていて、囲われた塀越しでもその規模の広大さがわかります。
この大きな敷地は再開発計画されており(約19万㎡・東京ドームおよそ4個分)新しい都市機能を備えた複合エリアとして生まれ変わる予定だそうです。

築地

築地市場跡地の再開発現場

完全完成予定は2038年度。あと13年後です。
実はこの地はコロナ禍に新型コロナウイルス患者を一時的に受け入れる酸素ステーションになっており、自分も運ばれた事がありました。多くのプレハブ内には簡易ベッドが何床も設置されていてまさに隔離病棟でした。

さて、塀沿いに歩くとすぐに「築地場外市場」が見えてきます。
築地市場が無くなった今でも、場外市場には威勢のいい元気な掛け声が飛び交っていて活気にあふれていました。
狭く迷路のような路地には、多種多様な店が所狭しと並んでいます。

築地市場

たくさんの人でにぎわう様子

もちろん鮮魚店が多いのですが、人気の卵焼き店をはじめ、肉屋、八百屋、豆類などの乾物屋、さらに合羽橋でも有名な包丁店など、名店が軒を連ねていました。
食事処も刺身や浜焼きなどの海鮮だけでなく、肉料理、果物、スイーツまで幅広く揃っており、この路地を歩くだけでワクワクしてきます。
呼び込みの声も決してしつこくなく、威勢のいい店員さんたちは皆さん気持ちの良い方たちばかりでした。今回も写真を撮る際にはすべて許可をいただいたのですが、どのお店も丁寧で優しい対応をしてくださり、とても温かい気持ちになりました。

香ばしい匂いが漂う

新鮮で豊富な食材に加えプロ仕様の高品質な食材も揃っているため普段使いはもちろん贈り物や記念日の食材として等、様々な用途でお買い求めになられたら如何でしょうか?私共ANA・JAL株主優待券販売をご利用の皆さまの中にはお土産選びにに困られている方も多いと聞きますが、少し変わったお土産を探せるかもしれません。

ただ、築地場外市場はやはり食べ物処の海鮮のお値段は少々高いような気がします。また、外国人観光客の多さに驚きました。
たぶん9割近くが外国人だと思われ何度も「日本語以外」で話しかけられました。

2棟の建物で構成された「築地魚河岸」

築地場外市場のすぐ近くに新しくできた建物「築地魚河岸」。この築地魚河岸は小田原橋棟と海幸橋棟の2つの建物から成り立っており、3階が連絡通路で繋がっています。
1Fの売場には生鮮食材だけでなく、惣菜や寿司などその場ですぐに食べられるものも売っていました。(1Fは写真撮影禁止)
2階は入れませんが3階はフードコートになっており、魚河岸食堂や店舗で購入した食べ物を室内でも室外でも食べることができます。

築地市場跡地

築地魚河岸ビルの3階から「築地市場跡地」の全貌が見られます。外国人観光客が多いためこの跡地を眺めている人は自分しかいませんでしたが、かつての築地市場を少しでも知っている人には感慨深いものがあると思います。この広大な土地はどのように生まれ変わるのか、、、出来上がりが楽しみです。

築地場外市場には観光案内所があり、そこで薦められたのが「波除神社(なみよけじんじゃ)」です。名前の通りかつて海に面していたこの地で激しい波の被害から人々を守るための神社として知られています。
観光案内にも『波浪により築地一帯の埋め立てが困難を極めた工事を完成へ導いたという故事から創建された神社』と紹介されています。

鳥居をくぐると巨大な獅子頭が左右に祀られており、その迫力ある大きさに思わず驚かれると思います。

大獅子(雄)

お歯黒獅子(雌)

築地場外市場に隣接し古くから 市場の守り神 として商人たちに信仰されていたため「商売繁盛」「事業成功」「金運向上」のご利益があるそうです。
まさに当サイトのANA・JAL株主優待券販売をご利用の皆さまにはぴったりのご利益がいただける神社だと思います。

築地場外市場のすぐ近くにある「築地本願寺」は、異国情緒あふれる建築様式で知られています。日本の一般的なお寺とはまったく異なる本堂のデザインとそのスケールの大きさには、誰もが驚くことでしょう。
古代インド様式をモチーフにしているそうで、インドだけでなく西洋・イスラム・日本といった多様な文化の要素が融合しているのが特徴です。この独特で重厚な雰囲気に思わず圧倒されてしまうことでしょう。

築地魚河岸

築地本願寺

不思議な建築様式の本堂内には多くの椅子席が用意されています。金色に輝く正面の本尊の阿弥陀如来像を眺めながらしばし静かに休むのも良いかもしれません。
こちらの築地本願寺は以前のANA・JAL株主優待券販売日記でも少し取り上げています。
販売日記「討ち入り後の赤穂浪士の足跡を訪ねて」

さて、築地本願寺を後にして今度は東京メトロ日比谷線を使って築地駅から銀座で銀座線に乗り換え江戸時代に魚河岸市場があった「日本橋」に向かいました。日本橋散策は次回とさせて頂きます。

築地場外市場おすすめランチ

築地本願寺

おすすめのお店は「築地寿司清 (つきじすしせい)築地本店」さん。
築地場外市場には多くの飲食店があり、テーブル席でさまざまな海鮮丼を楽しめるお店も多く見かけました。
ただ、ややお値段が高めのお店が多い印象でした。そんな中で今回訪問した『築地寿司清 築地本店』は、1,850円というリーズナブルな価格で『にぎり』か『ちらし』のランチ寿司をいただくことができました。
(※現在HPでは2200円となっていますが自分が訪問した2025年12月4日では上記のお値段でした)

開店が11時なので、ランチタイムにANA・JAL株主優待券販売をご利用の方にはぴったりのお店だと思います。
1階はすべてカウンター席で、板前さんが目の前でお寿司を握ってくれます。ちょっとリッチな気分が味わえますよ。

回転寿司しか行ったことがない自分にはかなり新鮮でした(笑)。
今回は『ランチちらし寿司』をいただきましたが、築地の新鮮な魚を存分に味わうことができ、とても美味しかったです。板前さんや店員さんの接客も素晴らしく、それだけでも十分満足できるお店でした。
⑲ ⑳

後編に続きます。

« ANA株主優待券で金毘羅詣で |