2021年6月18日

今の動きの根底は?

20210618

不思議な価格の動き

不思議

どうも不思議な動きだと思っています。
最近のANA・JAL株主優待券の価格についてです。
周辺に聞いてももうそろそろ天井で反落するのではという声が大半ですが、それでも下落しません。
私共のホームページで販売している商品の価格を決めるのは現在の「需要と供給」が基本ですが、それだけではありません。
今後への期待感だったり、不安感のような将来的な予測も影響してきます。
以前は実状況である「需要と供給」が一番影響すると考えていました。
ところが意外に将来予測が価格の方向性を決める大きな要素ではないかと思うようになってきています。
特にコロナ禍になってから以降はこの傾向が強いように思えます。
なぜそう思うようになったかですが・・・

2020年3月以降は新型コロナの影響で航空業界も大打撃を受けています。
国際線は壊滅的ですし、格安ANA・JAL株主優待券で利用できる国内線も2020年度は激減しています。
以前のブログにも書きましたが2019年→2020年ではANAは搭乗者が70%減っています。
2019年までは基本的には毎年発行されたと同じ数量が、使用されたり有効期限切れになっていたわけですが、それがこの1年以上は使われる枚数が激減して明らかに在庫が過剰になってきています。
優待券は年2回の発行ですから発行月以外に市中にある優待券の数が増えることはありませんが、前年同月と比較すれば1年以上継続して余剰数は増えていることは間違いありません。
そうなれば本来の価格の動きは、毎月わずかづつでも下がり続けていくのが普通ではないでしょうか?

それが今のANA・JAL株主優待券価格を見ていると、半年前の12月中旬より上がっています。
12月中旬より現在の方が、利用可能な優待券の総数が少ないのかというとそんなことはありません。
この半年も減便や「緊急事態宣言」で搭乗者は少ない状況が続いており、むしろ優待券の流通数は増えているはずです。
「需要と供給」だけでは明らかに下がるはずのANA・JAL株主優待券の価格が、むしろ半年前より上がっているのは今後の回復に期待するところが大きいからです。

回復への期待?

期待

それではその期待の材料は何かというと、大きく分けて3つあると思います。

1つ目は「緊急事態宣言」終了による人流の増加。
今の予定では20日で「緊急事態宣言」が終了することになっています。
過去2回の宣言終了後は確かに人の動きが活発になり、ANA・JAL優待券の販売も上向きました。
しかし上向くといってもあくまでコロナ以降の中での比較であり、優待券が順調に消化されていた2019年とは全く比較になりません。
恐らく2019年の半分にも達しないと思います。
その為、例え「緊急事態宣言」が予定通りに解除になり、その後4回目の宣言はないとしても、それだけでは需要が増えて優待券が消化され価格が上がるというところまではいかないと思います。

2つ目の需要増の期待感はオリンピックです。
この記事を書いている時点では、どうもオリンピックが予定通り開催される可能性はかなり高そうです。
ところがもしオリンピックが開かれて仮に観客がフルに入り、関係するANA・JALの路線が連日満席になったとしても期間的に短いので影響はほとんどありません。
それまでのマイナスをその短期間で挽回することはありえないはずなのですが、そのあたりについては以前のブログ「オリンピックの影響は」に書いています。
→以前のブログ「オリンピックの影響は」はこちら

3つ目の期待はコロナ収束への期待感です。
今接種が進んでいるワクチンに寄るところが大きいのでしょうが、先行している諸外国の例を見ていると着実に効果が出てきています。
国内の体制もかなり整備されてきていますから、計画通りかさらに前倒しに進む可能性もありそうです。
本格的に終息に向かうことがハッキリすれば航空需要は確実に回復してきます。
但し、それが航空業界や格安ANA・JAL優待券の販売増につながるのにはタイムラグがあると思います。
ビジネスとプラベート旅行ではまずビジネスからの回復です。
プライベート旅行では日帰り→近距離→飛行機のような長距離移動の順番に回復するのではないでしょうか?
もしそうであれば本格回復までにはまだまだ期間が必要な感じがします。
しかも完全回復したとしても、今まで余っていたANA・JAL株主優待券がある程度消化されるのにはさらに多くの時間が必要です。
そうなると、コロナ終息が順調に進んだとしても、次回の優待券発行である11月までには時間が少なすぎるように思えます。

以上のようなことを考え合わせると、今の価格はかなりの期待感の積み重ねで適正価格より明らかに上回っているように思えます。

今後はどうなる?

今後は

私共のような優待券を販売する業者もですが、それ以上に優待券をお持ちの株主様が今後の値上がりに期待して手放さない状態です。
もしそうであれば、今後いずれかの時期にこれ以上期待は継続しないという空気になり、優待券の売却が増えてくる時期が来るのではないでしょうか?
その結果、価格が適正な方向に向かうはずです。

恐らく需要回復は秋ごろから、市中にある優待券がある程度消化されて価格が本格的に上がりだし2019年以前のレベルに戻るのは来年以降ではないでしょうか?

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