2021年6月19日

格安優待券の販売相場はどちらに転ぶのでしょうか?

こうみている

緊急事態宣言解除へ

東京

いよいよかなりの地域で「緊急事態宣言」が終わります。
1回目の時とは違い都道府県によって期間は異なりますが、2回目が1月8日~3月21日で3回目が4月25日からでした。
その間に「まん延防止」の期間も挟まれており、今年になってからずっと何かの規制(自粛のお願い)が続いてたことになっています。
3回目の今回の終了についてはANA・JAL株主優待券の販売や買取りに関わる私どもにとっても、宣言明けにどんな変化があるのか非常に注目しています。

金券ショップでのANA・JAL株主優待券販売相場はどうなる?

どうなる

前回までと大きく違うのは宣言期間中にANA・JAL株主優待券の最新券が発行されたことです。
郵送買取りでも店頭買取りでも、通常その件数は最新券が発行された直後に1つのピークを迎えます。
ところが今回は宣言期間中に最新券が発行されたので、郵送買取りは別にしても直接お店にお持ちいただくお客様はかなり少なかったのではないかという見方もあります。
格安チケットショップが集中している東京の新宿や新橋、あるいは大阪駅前などへANA・JAL株主優待券を持ちこもうとしても、テレワークなどで出勤が減っていることでどうしても機会が減ってしまっているのではないかということがその理由としてあげられます。

1回目の時も宣言期間中に最新券が発行されていますが、その時は宣言終了が5月25日だったため、実際は優待券が手元に届いて少し経った時期に宣言解除ということでそれほど大きな影響はありませんでした。
それに対して今回は、最新券発行から1月半も宣言下の状況が続いているので、今回が宣言下で最新券が発行された実質初めてのケースととらえている人もいます。
その為、宣言が明けて以降は今まで売却の為に来店されなかったお客様が増え、ANA・JAL株主優待券の入荷も増加するのではないかと予測する声があります。
そうなると在庫が増えてANA・JAL株主優待券の価格も下落するのではないかと・・・

その一方で昨日のブログでも書きましたが、宣言明け以降は企業や個人ともに人の移動を制限していた精神的な圧迫もなくなり、飛行機を利用する人も増えることでANA・JAL株主優待券販売の需要も高まり、結果として価格もアップしてくるのではないかとの声も耳にします。
・供給される量が増えて値下りする。
・需要が増えて値上りする。
相反する見方があるようです。

「ANA・JAL株主優待券販売日記」はこう見ている

こう見る

ANA・JAL株主優待券販売日記ではどう考えているのかというと、一言でまとめると「どちらでもなく、宣言後しばらくは現状維持」です。
ネットも金券ショップもANA・JAL株主優待券の販売価格の相場はあまり変化しないのではないでしょうか?
昨日のブログにも書いたので重複する部分がありますが、まず後者の需要が増えてについては宣言解除後は飛行機を利用する方達は復活はしてくるとは思います。
但し、解除即増加ということではなく徐々にではないかと思います。
「緊急事態宣言」自体が3回目であるため、良くないことではありますがもう慣れてしまい言葉の重みではなく自主的に自粛している傾向が強くなってきていると思います。
その為「宣言終了=解放された」ということですぐに需要が戻ってくるわけではないように思います。
動く人は宣下化でもすでに動いていて、動かない人は解除されても徐々にしか動かないのではないかと。

前者の解除後は来店も増え売却する方も多くなるので格安ANA・JAL株主優待券の価格も上がってくるという予測もどうかと思います。
まず郵送買取り自体も以前の最新券発行時期と比べるとかなり少ないこと。
お店に来る機会がないために店頭での買い取り枚数が減ったとしても、郵送買取りはあまり関係がないはずです。
特に今回は全国的に「緊急事態宣言」が発出されているわけではないため、宣言外の地域で郵便発送を躊躇することはあまりないと思います。
お店に来れないが売却したい方もいるわけで、むしろ郵送買取りが増えてもおかしくない状況です。
それが郵送買取りも最新券発行後としては少ない状況なのですから、むしろ宣言以外の理由を考える方が正しいのではないかと思います。

それに都心部の人流も以前の時ほどは減っておらず、店頭での買取りが少ないのを「緊急事態宣言」だけに求めるのは少しムリがあるように思えます。
今、店等や郵送でのANA・JAL株主優待券の買取件数が少ないのは、価格相場が安いことと有効期限にまだまだ余裕があるためだと思います。
単純に、今後まだ価格が上がるまで待つという期間的な余裕が株主様にあるからではないでしょうか?
一番短いANA・JAL株主優待券でもまだ期限は5か月以上残っており、しかもその間には表面的には価格が上がりそうな要素が見えているわけですから。
但し、そう単純に価格が上がらないだろうとANA・JAL株主優待券販売日記で考えいます。
そのことについては昨日のブログにも書いていますが・・・
→昨日のブログ記事はこちら

このようなことから、「緊急事態宣言」が解除されることですぐにANA・JAL株主優待券の価格を含めた動きに何か急変するようなことがあるとはあまり考えてはいません。
今後バランスが崩れるとしたら、「宣言解除→コロナ収束による需要増」と、「有効期限が短くなってくることでお売りなる方が増える」このどちらかの動きがもう一方を上回った時ではないかと思います。

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