株主優待券販売日記
2021年8月9日
秘密いっぱいの寺町通りを歩く!
前回のブログでは寺町通りを南に向かい、京都御苑の南端の丸太町通りの交差点まで来ました。
寺町通りが面白いのはここから通りの雰囲気が一変します。
昨日までは道の両側に連なるのは寺町の名前にあったお寺と京都御苑でしたが、丸太町以南はお寺は極端に少なくなり骨董品屋さんと老舗の飲食や食べ物系の通りになります。
更にその先は繁華街になっていくのですが、それはもう少しあとのANA・JAL株主優待券販売日記『繁華街も面白い』でお伝えします。
格安の掘り出し物もある京都の骨董屋
ANA・JAL株主優待券販売日記は骨董や古美術の類はまったく詳しくないのですが、過去にいくつかこのあたりのお店で購入したものがあります。
1つはお猪口。
以前に東京のお店でマイお猪口を持参されている方とお会いしたのですが、その時にその方がお持ちになられたお猪口に密かにあこがれていました。
白磁で薄くて、端の方がやや開いた形になっていて、いかにも口当たりがよさそうなお猪口です。
何度かデパートなどで形状的には気に入ったものがあったのですが、何せ価格が高い。
少し気になるモノは軽く1万円越えです。
それがあるときこの通りのふらりと入ったお店で時間をつぶしていたところ、かなり気になるモノが。
価格をきいてみると超格安の1,200円で、即決購入!!
もう1つは同じく酒器で切子のぐい吞み。
以前のANA・JAL株主優待券販売日記でご紹介した「城山観光ホテル」の売店で見つけた薩摩切子のぐい吞みに一目ぼれ。
→「城山観光ホテル」のANA・JAL株主優待券販売日記の記事はこちら
こちらはどっしりと重いですが、すごく涼やかな感じのもの。
価格は3万円越えで、泣く泣く諦めました。
それと同じようなものが2,000円程と驚くほどの安さで購入できました。
そんな骨董屋さんが何軒もあるのがこのあたり。
恐らくそれぞれ得意分野があるのだと思いますが、掛け軸や仏像や先ほどあげたような陶器やガラス系のものまで・・・
とにかく見ているだけでも楽しいものです。
たまに骨董市や蚤の市ようなものを催しているのは他の町でも見ますが、ここはそれが常設店舗で固まっているところが面白いところです。
ANA・JAL株主優待券販売日記のオススメは特にお目当てがなくても、何となく時間をこのあたりでつぶすこと。
観光地巡りとは対極の京都の良さが感じられると思います。
このあたりはお寺が少ないと書きましたが、それでもいくつかの寺社があります。
1つは以前のブログでも書いた「下御霊神社」。
→下御霊神社をご紹介した販売ブログ『ANA・JAL株主優待券利用し京都で病魔退散を願う!』はこちら
こちらも前回の「梨木神社」と同様に名水がわいていて、地元の方がお水を汲みに来られている姿をよく目にします。
それと以前のブログにも書きましたがこの神社は平安時代に疫病や天変地異が続いた時にそれらを鎮める為に創建された神社です。
まだまだ続くこの令和の社会状況でもきっとご利益があるのではないでしょうか?
さらに最近は鳥居の近くにある狛犬も人気のようです。
人気の秘密は狛犬が笑っているように見えるから!
写真にとって待ち受け画面にすると運気がアップするかもしれませんね。
「下御霊神社」の数軒南にありのが「行願寺」。
西国33か所唯一の尼寺で通称「革堂(こうどう)」。
京都にも七福神めぐりがあり、その中の1つです。
こちら「行願寺」には不老長寿にご利益が「寿老神」がおまつりされています。
「寿老人」だと思っていたのですが、こちらでは人ではなく神の字をあてて「寿老神」とされています。
有名なのは幽霊の絵馬で、宝物館で見ることができます。
この絵馬には悲しい物語があるのですが、その物語となぜ通称「革堂(こうどう)」と呼ばれているかについては詳しく説明されているサイトがあるので是非ご覧ください。
→幽霊絵馬と革堂(こうどう)の名前の由来はこちら
こちらのお寺「革堂」のように京都には正式名称とは別に通称名があるお寺がいくつもあります。
むしろ通称名の方が知名度が高い場合も多くこちらも「行願寺」ではなく「革堂」でないと知らない人も多いようで、もし道を尋ねるようなことがあればご注意ください。
寺町と秀吉
このあたりからリーズナブルな食べ物関係のお店もたくさんありますが、それはもう少し後のANA・JAL株主優待券販売日記でご紹介するとして、とにかく南に下ることにします。
5分程南に下ると左手に市役所が現れ、先日ご案内した御池通りと交差します。
そこを渡ったあたりからまた通りの雰囲気が変わり、今度はアーケード街です。
でもその前にこの当たりまでくると、数回前の御池通りの町歩きでご紹介した「京都=碁盤の目ではない」光景がこのあたりにもあることに気が付かれるかもしれません。
ここの「京都=碁盤の目ではない」は東西の通りが、ほとんどが寺町通と交差するときに南北にずれていることです。
特にはっきりとわかりやすいのが二条通りです。
ANA・JAL株主優待券販売日記でも最初は、京都の中では他とは少し違うなくらいの感覚でした。
でもだんだん気になりだして、ある時に昨日のブログに書いた京都市歴史資料館で調べてみることにしました。
そうしたところ、この寺町通と御池通りの「京都=碁盤の目ではない」の原因は同じ豊臣秀吉であるようだということが分かりました。
豊臣秀吉はこのあたりに東から京都に侵入してくる敵に対する防御ラインを設定し、いくつもの障害物を設けているようです。
最初の障害物は鴨川です。
今ほど橋がたくさん架かっていたわけではないでしょうし、いざという時は橋を破壊すれば水深が浅い鴨川とはいえ、渡るのは普通の陸上よりはかなり困難なはずで、当然それを対岸から迎え撃つことができます。
その次が「お土居」。
「お土居」といっても何のことかわからないと思いますが、すごく簡単にいうと秀吉が作った京都版の小さな万里の長城です。
今でも北野天満宮や東寺の近くなどにその痕跡はわずかに残っているようですが、京都を取り囲むように盛り土がされていたようです。
ちなみにこのあたりは鴨川に沿って作られていて、治水目的の堤防の役割もあったとのことです。
更にお寺をこのあたりに集中して移転をさせています。
昔の戦のことは詳しくありませんが、調べたところ東から攻めてきた敵に対して寺の建物や境内に兵を潜ませ、砦のように利用しようとしていたそうです。
ちなみに少し前の祇園祭りでお伝えした八坂神社のお旅所も秀吉によって現在の場所に移転させられたものです。
→八坂神社のお旅所を取り上げたANA・JAL株主優待券販売日記はこちら
さらに今回の道が寺町通でずれていること。
道がまっすぐだと敵兵も一直線になだれ込んできますが、ズレがあると直進できないので進撃スピードも遅くなります。
更に先頭の敵に対して多方向から同時に攻撃を加えられるという利点もあり、寺町防衛ラインの最後にこの道のずれを利用したようです。
ということはこの寺町通より西側が昔では本当の意味の京都だったということになります。
それ以外の北・西・南については東ほどはっきりとした境界はわからなかったので、ご存知方がおられましたら是非教えてください。
なんでもないところに思わぬ秘密が隠れているところが京都の面白いところですね。
次回のANA・JAL株主優待券販売日記は更に寺町通を南に行き、いよいよ繁華街に入っていきたいと思います。
追記
関空方面から京都に向かわれる方で今回の記事のエリアに行かれる場合は京阪電車が意外にお安くて便利です。
そのことを記事にしました。
→関空から京都への京阪電車でのアクセスのブログ記事