2026年5月21日

昼の新宿をのんびり歩く ~知らなかった街の魅力を探して~

新宿

最近昼の新宿を歩いてみて、本当に驚きました。あれほど通い慣れた街なのに、まるで別の顔を見せてくれたからです。
これまでの私にとって新宿は、いわば「夜の街」でした。飲み会や遊び、映画館、そして終電を逃して始発まで時間を潰す場所。数えきれないほど訪れてきたはずなのに、記憶に残っているのはネオンと雑踏、そしてどこか落ち着かない空気ばかりでした。
だからこそ今回、ANA・JAL株主優待販売日記をご覧の皆さまにご紹介したく、あえて昼の新宿を散策してみることにしました。

同じように「夜の街」というイメージが覆された体験としては、六本木を昼に散策した時の記録もありますので、興味があればそちらもぜひご覧ください。
「坂の街・六本木でアートと静寂を巡る一日」

都会のど真ん中に広がる広大な「表の顔」 

新宿

最初に向かったのは新宿御苑。ここは江戸時代、信州高遠藩主・内藤家の屋敷地だった場所で、「内藤新宿」という地名の由来にもなっています。
明治以降は皇室庭園として整備され、戦後に国民公園として一般公開されました。新宿には何度も足を運んでいながら、あえてここへ来ようと思ったことは一度もありませんでした。
しかし、一歩足を踏み入れて思ったことは、「とにかく、でかい」。面積は約58.3ヘクタール、東京ドームに換算するとなんと約12.5個分。これほど巨大な空間が都会の真ん中に隠れていたとは、まったく知りませんでした。

園内は大きく4つのエリアに分かれています。

・北エリア:緑の芝生が広がる「母と子の森」。小学生の遠足でしょうか、たくさんのビニールシートが敷かれ子どもたちの賑やかな声が響いていました。

・西エリア:日本の伝統美を感じる「日本庭園」。池と橋、松の配置が美しく、ゆったりとした時間が流れます。

・南エリア:「中の池」があり、4月は見頃を迎えたツツジが鮮やかでした。写生に励む子どもたちの姿も印象的です。

・東エリア:開放感あふれる「風景式庭園」。広い芝生で思い思いにくつろぐ人々の姿が見られます。

新緑が美しい時期に訪れることができ、やわらかな緑の中にツツジの色彩が溶け込む様は、春の季節を実感させてくれました。
ソメイヨシノの時期は過ぎていましたが、若葉を茂らせて雄大に佇む桜の木々、そして空へ向かってまっすぐに伸びる巨大なヒマラヤスギには圧倒されました。

新宿

巨大なヒマラヤスギ(ヒマラヤシーダー)

心地よい木の香りが都会の喧騒を忘れさせてくれるこの場所。いつも飲んだくれていた新宿の「裏側」に、こんなにも素敵な公園があったとは。いえ、こちらこそが新宿の「表の顔」なのかもしれません。

歴史と文化が息づく、新宿三丁目散策

新宿御苑を後にして、次に立ち寄ったのは太宗寺です。内藤新宿ゆかりの寺として知られ、大きな閻魔像(格子越しに拝むことができます)が、穏やかな空気の中にどこか引き締まった雰囲気を与えています。
また、境内の入り口近くに鎮座する大きな銅造の地蔵菩薩坐像は、「江戸六地蔵」の三番目として知られています。

その後、新宿末廣亭の前を通りかかりました。江戸時代から続く寄席文化を伝える木造の建物は、戦後の再建(1946年)とはいえ圧倒的な趣があります。多くの外国人観光客がカメラを向けている姿を見て、この街に自然と溶け込んでいる文化の深さを再確認しました。

新宿

新宿末廣亭

新宿の喧騒の中に佇む花園神社を訪れました。境内は、夜の喧騒が嘘のように静か。参拝しながら歩いていると、都会にいることを忘れてしまいそうになります。境内には芸能の神様を祀る「芸能浅間神社」があり、八代亜紀さんなど名だたる芸能人の名前が刻まれた奉納札が並んでいます。

ふと見ると、境内には演劇テントが。ANA・JAL株主優待即納サービスをご利用の少し上の世代の方ならピンとくるでしょう。唐十郎氏に代表される「アングラ演劇」が、今も変わらず境内で行われているようです。

新宿

境内にある演劇テント

1967年(昭和42年)、唐十郎氏は神社の境内に突如として「紅(あか)テント」を出現させ、演劇界に大きな革命を起こしました。1960〜70年代の熱い情念が今もこの場所に息づいているのを感じ、感慨深い気持ちになりました。

花園神社のすぐ近くには、よくテレビで見る旧四谷第五小学校の校舎を利用した吉本興業東京本社や、昼間は眠ったように静かな新宿ゴールデン街があります。静寂に包まれたゴールデン街の路地を歩くことで、街の多様な素顔を見たような気がします。

新宿

吉本興業東京本社

新宿

昼の新宿ゴールデン街

視点が変われば世界が変わる

新宿

散策の締めくくりとして、花園神社から少し歩き、西新宿の東京都庁展望室へ向かいました。
都庁展望室は「南」と「北」の二つがありますが、今回は南展望室に上ってきました。平日の昼間ならほとんど待たずに、無料で地上202メートルの世界へと昇ることができます。
展望室から見渡す景色は、これまで地上で見上げていた新宿とはまったくの別物でした。
整然と並ぶ高層ビル群、そしてその先にどこまでも広がる果てしない街並み。今まで「見上げていた」高いビルを、今度は「見下ろす」ことになる。この視点の逆転が生む独特の空間美は、言葉にできないほど贅沢な体験でした。

南展望室に置かれた、自由に弾ける「都庁おもいでピアノ」の調べが流れる中、昼の光に照らされた街のスケールを改めて実感することができました。

こうして歩いてみると、新宿は決して夜だけの街ではありませんでした。起伏のある道はちょっとした運動にもなり、そこかしこに自然と歴史、そして人々の営みがしっかりと息づいています。
新宿駅、新宿三丁目駅、新宿御苑前駅、都庁前駅など、多くの駅からアクセスできるこのエリア。時間帯を変え、目的を持たずに歩くだけで、街の印象はここまで変わります。ANA・JAL株主優待券を購入され新宿を訪れる際は、ぜひ少し早い時間から歩いてみてください。きっと、これまでとは違う新宿の魅力に出会えるはずです。

さて今回、新宿を歩くにあたって事前に調べていたランチのお店が、こちらの炭火焼専門食処 炉庵(ろあん)さん。非常に評価が高く、気になっていたお店です。
場所は東京メトロ丸ノ内線の新宿御苑前駅からすぐのところ。開店前には長い行列ができていたようですが、少し時間をずらして12時半ごろに訪れると、運よくスムーズに入ることができました。

このお店の自慢は、なんといっても目の前の囲炉裏で豪快に焼き上げる「炭火焼き魚」です。

新宿

「甘塩鮭焼き定食」(1500円)

今回注文したのは「甘塩鮭焼き定食」(1500円)。運ばれてきた鮭は、炭火ならではの香ばしい香りが立ち上り、それだけで食欲をそそります。皮目はパリッと、身はふっくら。たっぷりの大根おろしと一緒に頬張る熱々の身は、まさに絶品でした。

また、店内に80年代の全米ヒットソング(ホール&オーツなど)が流れていたのも印象的でした。
伝統的な炉端焼きの風景と、懐かしのポップスが混ざり合う不思議な違和感。それさえも飲み込んでしまう活気が、いかにも新宿らしくて面白い発見でした。

ANA・JAL株主優待券をご利用の方にとって、新宿はただの通過点や繁華街として映るかもしれません。しかし、少し時間を取って歩いてみるだけで、緑あふれる静かな庭園や、歴史を感じる寺社、そして多様な文化が折り重なる奥行きのある街の姿に出会うことができます。慌ただしい滞在の合間にでも、ぜひ昼の新宿に足を運び、自分だけの新しい発見を楽しんでみてください。

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