2021年8月2日

観光行事ではなくお盆の伝統行事です

伝統行事

ご先祖様をお送りする

ご先祖

前回ご紹介した京都のお盆ですが、最後は送り火で締めくくられます。
少し前にご紹介した祇園祭の宵山と同じで夜に行われるので京都を朝から夜まで楽しむことのできる貴重な日程かもしれません。
祇園祭宵山をご紹介した販売ブログはこちら
京都の送り火と言えば「五山送り火」で全国的にも有名で、ホテルでの鑑賞プランなどもあり観光客も多数見に来られる行事ですが、本来はお盆の民間の宗教的風習で観光行事ではありません。
お盆にこの世に帰ってこられたご先祖(京都ではおしょらいさん)をあの世にお送りする行事です。
とはいっても葵祭・祇園祭・時代祭とともに京都四大行事で、京都の夏の風物詩でもあります。
残念ながら今年も規模をかなり縮小されての実施になりますが、ANA・JAL株主優待券販売日記では来年以降の完全実施を期待してご紹介しようと思います。
今年の五山送り火の縮小実施のニュースはこちら
時々「大文字焼き」と言われる方がいます。
「五山送り火」というのが正しい呼び方で、特に地元の方にはこの呼び方に違和感を感じられる方も多いようです。

 

 

謎だらけの起源

送り火

 

この行事が他の京都四大行事と大きく違うのは、祇園祭の八坂神社や葵祭の下鴨上賀茂神社にあたるような明確な主催者的な所がないことです。
各保存会が伝統を継承しながら行事を行われていますが、他の行事のようにはっきりとした神様や仏様(あるいは神社仏閣)との関係性が薄い行事です。
その為、期限はいつなのか?誰が始めたのか?などよくわかっていない行事でもあります。
公式な記録が無いために、起源についても平安時代とも江戸時代とも言われかなり幅があります。
当サイト販売の格安ANA・JAL株主優待券をご購入されている京都好きのユーザーさん達にも聞いてみましたが、一番有名な「大文字」でさえ弘法大師をはじめとして様々な歴史上の人物をあげていらっしゃいました。
また、今は五山送り火ですが過去には五山以外にも行っていた場所もあり、歴史とともに形や規模がかなり移り変わっているようです。

現在の五山は「大文字」「妙法」「船形」「左大文字」「鳥居形」の5つです。
少し横道にそれますが一番最初に灯される「大文字」は「左大文字」に対して「右大文字」と言われることもあります。
「右大文字」は左京区にあり、「左大文字」があるのは右京区に近い場所です。
行政区は南に向かって左右を分けていますが、大文字は北に向かって左右を呼び分けていて全く反対です。
ANA・JAL株主優待券販売日記調べでは、行政区は京都に都があった時代の天皇から見た分け方で、大文字は京都の町衆からの視点ではないかと思います。
つまり、昔の京都御所は平安時代から都の北側に位置していて、南に向かって統治されていたのでそれを左右に分けていたのではないかと。
ちなみにもともとの平安京は左京と右京の2つから成り立っていました。
大文字に関しては京都の町衆が多くいた場所から見たそのままの風景を左右に見立てたのではないかということです。
このことからも「五山送り火」が公的なものではなく民間行事だったような感じがしませんか?

ここからご先祖をお送りしましょう!

観賞場所

 

話を戻します。
現在の「五山送り火」が始まるのは8月16日の午後8時から。
最初に「大文字」に送り火がともされ、反時計回りに5分間隔で開始されていきます。
五山といいますが「妙法」は2文字で1つなので、同時に点火され最終の「鳥居形」が8時20分になります。
以前はすべてを見渡せる場所もあったようで、五山すべてではなくても3つ又は4つをきれいに見られるところは多数存在したようです。
最近は高いマンションなどが増え、どこかで視界が遮られるようです。
もしANA・JAL株主優待券販売日記をご覧の皆様で4つ以上が見渡せる見学場所をご存知であれば、ぜひお教えください。

五山の中の「鳥居形」は少し低い場所ですが、いずれも山のある程度の高さを確保した場所なので一か所を見学できる場所はかなりたくさんあります。
一番のメインの「大文字」は角度がやや北に向いているので、東西の位置にもよりますが少し北の方がきれいに見れると思います。
平地で見るのであれば鴨川なら今出川通りあたりがベストで、南は荒神橋あたりまでいいのではないでしょうか?
京都御苑も広いので肩が触れ合うほどの混雑になりにくいのでお勧めですが、こちらですと御苑内の京都御所の南北にある東西に見通しいの良い通路がいいと思います。
いずれにしてもお昼の時間帯に一度確認しておかれたら間違いありません。

またまた横道にそれますが「大文字」の大きさは、第一画が80メートルで第二画は160メートルもあるそうです。
登った方に聞いてみると、現場では大の字になっているのかどうかさえ分からないくらいに大きいそうです。
そんな大きなものを無線で指示したりすりこともできなかった時代に、どうやって描いたのでしょうか不思議に思いませんか?
ちなみにANA・JAL株主優待券販売日記で調べたところ「ナスカの地上絵」の有名なクモが46メートル、コンドルが135メートルです。
大きさだけなら地上絵クラスですよね。
当サイト販売の格安NA・JAL株主優待券などを利用して上空から見てみたらすごい風景が目にできるかもしれませんね。
ちなみに一昨年の通常開催の時の動画です。

本題にもどりますが、送り火が付いている時間はその時によって多少変わりますが30分ほどでしょうか。
観光客の中には火がついて写真を撮ったらすぐに帰られる方もいますが、火床がだんだんと消えていくところも「送り火」の見どころです。
最後の火が暗くなっていく瞬間は線香花火のはかなさにもにているようで、あれほど嫌だった暑さも先が見えてくるとなんだか名残惜しくなっていく気がしてきます。

「送り火」が終わると京都の夏も後半に。
次回は更に京都の夏の何気ない風景をお伝えしたいと思います。

2021年11月追記
秋の京都の紅葉の穴場スポットをブログに掲載しました。
優待券販売日記『有名なところ以外でも魅了されます』はこちら

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