2021年6月5日

もう1つ有効期限で!

有効期限

昨日のANA・JAL株主優待券販売日記では、ANA株主優待券の有効期限の延長について気になっていることを書きました。
同じ有効期限のことですが、今回はJAL株主優待券が有効期限を制度そのものを変更して1年+6カ月にしたのに対して、ANAが1年間有効のまま現在まで来ていることについて書きたいと思います。

ANA株主優待券の有効期限はどうなる

有効期限

実は昨年JALが12月から使用開始の株主優待券(紺色)の有効期限を1年半に変更した時にはANAも次回からは1年半にするものだと思っていました。
そう思った一番大きな理由は、今までANAとJALの株主優待券の制度は歩調を合わせているのかと思うほど同じような内容で大きな違いはなかったからです。

以前、株主優待券はANAもJALも2種類の有効期限の優待券を発行していました。
1つは6月1日から1年間、もう1つは12月1日から半年間有効。
つまり現在11月に発行されて12月から使用可能になる優待券が、以前はANAのJALも半年の有効期限しかなく、すべての優待券が5月末で期限になるという制度でした。
それをすべて1年間有効にしたのも同じタイミングでした。
その他でも、JALが先行した後に遅れてANAが合わせてきたり、もしくはその反対にANAが先行してJALが追いかけるなど、結局は同じ内容になるというのが今までのパターンでした。
例を挙げると
・株主優待券を現在のようなスクラッチ方式にしたこと
・株主優待券を以前は航空会社が回収していましたが、それを取りやめたこと
・以前はすべての空席が株主優待で利用できたものが、株主優待座席に上限数を設けるようになったこと
これらはすべてJALが先行してANAが合わせてきたものです。
昨年の株主優待券の有効期限の延長も、発表時期はほとんど同時と言ってもいいくらいでした。

そんなことから今回の有効期限を1年半にしたJALの動きをANAも追いかけるものだと思っていました。
2020年11月発行の優待券については、年度の途中なのと準備が間に合わなかったので見送ったのだろうが今回の5月には合わせてくるのではと考えていました。
これはANA・JAL株主優待券販売日記だけでなく、周辺のご同業の方々からも同じように考えていたとお聞きしています。
最近になって、もしかするとANAはこのまま1年間有効の優待券から変更しないのではないかという考えが少しづつ強くなってきました。
昨日のANA・JAL株主優待券販売日記にも書きましたように、元々の有効期限が今年11月末までの優待券の期限延長については現段階ではまったくアナウンスがありません。
このことを含めて考えると、ANAとしては今後有効期限の延長も考えていないしJALのように制度を変更して有効期限を1年半にすることもないという可能性が高いように思います。

ANAが期限を変更しない理由は?

なぜ

そうであれば今年の11月に現在流通している3種類のうち2種類(ピンクとグリーン)のANA株主優待券の有効期限が切れることで、本来の姿である2種類の優待券が使えるという状態に戻そうとしているのではないでしょうか?
ANAは今後の増資に備えて発行可能株式総数を10億2000万株に倍増させるため、定款を変更すると発表しています。
発行可能株式総数の引き上げのニュースはこちら
もし仮に倍の株が発行されるとなると、単純計算では2倍の優待券が市場に出回ることになります。
そうなると1年半の有効期限では常時3種類の優待券が使用できることになり、かなり経営にも影響してくるのかもしれません。
その為、現状のままの1年間有効で2種類の優待券使える状態に落ち着かせたいのではないかとも思います。
すぐに発行株数が2倍になるわけではないでしょうが、株数を増やす流れに逆行するような制度変更なので期限延長はやらないのではないでしょうか?

価格はどうなる

どうなる

でももしJALが1年半、ANAが1年間となってしまうと、優待券の価格はどうなるのでしょうか?
格安優待券をお求めの皆さまの希望に沿うように安くなるのでしょうか?
これについてはANA・JAL株主優待券販売日記でもまったく予測がつきません。
もうすぐ開かれる株主総会で増資については何か発表があるかもしれません。
ただし、優待券について制度変更があれば議題に上がるかもしれませんが、引き続き現状のままであれば特に説明も無いと思います。
恐らく株主から質問があっても、「今のところは変更の予定はありませんが、今後は状況を見て柔軟に対応していきます」程度のあいまいな回答しか得られないと思います。

そうなると、特に何も情報がないまま時間が相当過ぎ、そういえばJALとは違いANAは1年の有効期限で行くようだと自然に刷り込まれていくのではないでしょうか?
そのため優待券の価格についても徐々に変化があるかもしれませんが、急変するようなことはないのではないかとは考えています。
まずは下旬に開かれる総会を注視していこうと思います。

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