2023年5月17日

迫力満点で命懸けの山王祭を見に行ってきました!

山王祭

躍動の3日間

躍動

このANA・JAL株主優待券販売日記では福岡の祇園山笠京都の祇園祭などの各地のお祭りをご紹介してきました。
前回の販売日記では滋賀県にある日吉大社で3月に行われた「神輿上げ(おこしあげ)」の模様をお伝えいたしました。
大きな神輿を山の上まで担ぎ上げる力強い姿に感動して、4月12日~14日に行われる山王祭も見に行くことに。

実をいうと、登りは体力的に相当なものでしょうが、下りの神輿は登りよりはずっと簡単に行われるものだと勝手に思い込んでいました。
ところが全く逆!
下りの方がはるかに迫力もあり、とんでもなく大変な神事であることを目の当たりにすることになるとは全く想像もしていませんでした。

山王祭は4月12日~14日の3日間行われますが、今回見物できたのは前半の2日間。
まずは12日ですが大阪で用事を済ませ、これも以前に当サイト販売のANA・JAL株主優待券をご利用の皆さまにお勧めした格安で贅沢気分が味わえる京阪電鉄のプレミアムカーを利用し、京都経由で17時過ぎに現地入りしました。

祭りの前の腹ごしらえ

たいまつ

まずは腹ごしらえ。
門前にはお蕎麦屋さんが数多くあり、その中から今回の目的地の1つである「生源寺」の向かいにある「日吉そば」さんへ。
「鶴喜そば」という比叡山延暦寺御用達という有名店もあるのですが、こちらは京都市内にも店舗があり以前に伺ったことがあるので今回はパス。

「日吉そば」では古代そば (湯葉、生姜入り)をいただきました。ショウガが入っており体も温まるので、夜はまだ寒いこの時期にはありがたい一杯です。
おそばを食べ終わっても「生源寺」で行われる行事まではまだしばらく時間があったので、少し集落の方を歩いてみることに。
しばらく歩いていると火が付いた大きな松明(たいまつ)を何人もの人たちが担いで歩いているところに遭遇。
松明は大小ありそれを先導するようにふんどし1つの裸の男が存在感を発揮しています。

このふんどし1つの男が、この日行われる「午の神事」の主役をつとめる「鼻(ハナ)」と言われる役目の方とのこと。
今年の山王祭と「ハナ」を務める方に密着したニュース

松明行列ではお囃子のような唄が歌われ雰囲気を盛り上げています。
地元の方に聞いたところ「伊勢音頭」だといわれましたが、よく聞く「伊勢は津でもつ津は伊勢でもつ」の歌詞とはまったく別物のようです。

この一団が向かう先が「生源寺」!
比叡山延暦寺を開いた最澄が生誕された場所と言い伝えられています。
ここで行われるのが「読み上げ式」!!
格安ANA・JAL優待券をご利用の皆さまに是非見ていただきたい儀式です。

お寺の本堂には中央に10人以上の甲冑姿の方たちと少し奥の傍らには僧侶の姿が見えます。
それと対峙するように先ほどの主役を先頭に神輿を担ぐ方々が上半身裸で等間隔に縦列(2列)に並び、その脇を松明が守るように照らしています。
文章にしてしまうと分かりにくいかもしれませんが、甲冑姿に僧侶に神輿の担ぎ手とはあまり見ない光景です。
普通は神社の行事なので担ぎ手と神官ではないでしょうか?
それが甲冑姿に僧侶に神輿の担ぎ手とは、まさに神仏習合の歴史絵巻です。

読み上げ式

そこで行われる「読み上げ式」とは、名前の通りその時の恐らく役割とそれぞれの担当する方の名前を独特の節回し読み上げていく儀式です。
少し前の松明を担いで歩いていた時はどこか楽し気なところもありましたが、「生源寺」に入った瞬間から「読み上げ式」の間はピリッとした緊張感に包まれた雰囲気の中で行われます。

そのあと担ぎ手集団は日吉大社に移動。
移動中は夜店に挟まれたにぎやかな雰囲気を通って行くこともあり、またどこか楽し気な感じに戻っています。
それが再び緊張感に包まれるのは、前回ご紹介した日吉大社の神輿が山に登ぼりはじめる少し前のあたり。
ここから担ぎ手たちは掛け声とともに石段を駆け上がっていきます。
山の上の奥宮に到着してからが今回ANA・JAL格安優待券のご利用者にご紹介したい一番の見せ場!

神輿のスタート

山王祭

しばらく待機した後に甲冑姿の氏子が遅れて奥宮に上がってくると、いよいよ神輿のスタートです。
奥宮の中から鈴のような音が聞こえてきたかと思うと、一気に怒声のような掛け声と歓声が入り混じる中に神輿が表に現れます。
先頭はもちろん今回の主役「ハナ」の男!
肩車をされ体を前後にゆすられながらの登場!
いや、ゆすられるというような生易しい感じではありません。
時には大きく後ろに体をそらし、また半分落ちそうになりながら、力強く石段を進んできます。
それに続く神輿の荒々しさも表現する言葉がないほど!
1トン以上の神輿が真っ暗な石段や坂道を大きくうなるように揺れながら下る姿は、他では見たことがない迫力です。

さすがにあまり近くによることはできませんが、少し離れていても息遣いが伝わってくるようです。
途中に何度か力尽きて神輿が倒れそうになる場面もありましたが、そのたびに持ち直して何とか山麓の神社近くまで到着です。
ちなみにこのあいだ一度も休憩なし。
担ぎ手は順じ交代はしているのでしょうが、それにしても祭りのときには信じられない力が出るものです。
恐らく体力的にはもう限界を超えていると思われますが、また最大の難所が。
かなりの段差がある急な石段が最後に立ちはだかっているのです。

もし山の上まで行くのはどうかというANA・JAL格安優待券のお客様は、最初からここで待ち構えていても十分迫力を満喫できるかもしれません
遠くから見ていると神輿が進行方向に向かい左に傾いています。
ほとんど倒れかけているようにも見えるくらいに。
応援の人が入っているのでしょうが、態勢を立て直そうとはしますが一旦傾いたものはなかなか戻りません。
音頭をとる方の掛け声も徐々に覇気が増し、さらに担ぎ手の気合の声と声援が入り混じりすごい状況です。
何度かの挑戦の後やっと神輿が上がったときは、観衆から地割れのような歓声と拍手が巻き起こりました。
その後はお宮に納めて、興奮と歓声に包まれた今日の神事は無事終了!

登りよりはるかに厳しい下りこそが山王祭のクライマックスだと思っていましたが、実は翌日にも再び大きな興奮が・・・
それは次回のANA・JAL株主優待券販売日記でお伝えしようと思います。

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