2026年8月4日

京都・世界遺産めぐり 仁和寺と龍安寺を訪ねて

京都

ANA・JAL株主優待券を購入して京都に行ってきました。

世界遺産・仁和寺を巡る

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まずは、代々天皇はじめ皇室関係者が住職を務める門跡寺院の筆頭『仁和寺』に行ってみました。仁和寺の開山は宇多天皇です。
仁和寺の南側の道路は『きぬかけの路』と呼ばれています。宇多天皇の「夏に雪が見たい」というわがままなリクエストに対し、苦肉の策として衣笠山に白衣を掛けて雪に似せた事に由来します。
きぬかけの路は全長2.5kmで3つの世界遺産を繋げています。徒歩で仁和寺から龍安寺まで11分、龍安寺から金閣寺まで18分で行く事が出来ます。

きぬかけの路の西端北側に仁和寺の『二王門』があり、ここから境内に入ります。
仁和寺の仁王門は知恩院の三門、南禅寺の三門と並び京都三大門のひとつに数えられています。

門の両サイドには、屈強な厳つい『金剛力士像』が立っています。門をくぐり受付で拝観料800円を支払い、左手の庭園・御殿エリアに入りました。(高校生以下は拝観料無料なのは仁和寺ならではあり素晴らしいと思います。)
最初に訪れたのが『宸殿(しんでん)』です。入口に等身大の棋士の看板が立てられていました。この建屋で将棋の竜王戦が行われていることを宣伝しています。          

また、ブロッサム協会寄贈の紙のア-トも飾られていました。廊下を渡り『黒書院』へ向かうと堂本印象筆の襖絵を見ることが出来ました。
続いて訪れた「霊明殿」には、日本一小さな薬師如来像が安置されていました。

御殿エリアを後にし、東へ少し歩くと「金剛華菩薩像」が建っています。これは御室流華道の理念の象徴だそうです。

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金剛華菩薩像

そこから北へ進むと「中門」が現れます。この門から先は祈りの場であり、聖域となります。

中門をくぐると、左手には広大な桜苑が広がります。ここに植えられているのは、遅咲きで背丈が低いことで知られる「御室桜」。
さらに奥へ進むと、千手観音様が祀られている「観音堂」があります。参拝者は「千手ひも」を通して千手観音様にお願い事をします。

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観音堂の千手紐

そして観音堂の右手には、高さ36.18メートルを誇る壮大な「五重塔」がそびえ立っています。各層の幅にほとんど差がないのが特徴で、塔内には大日如来様が安置されています。       

そこからさらに右奥へ進むと、「九所明神」のお社があります。ここは天皇と都を守る守り神です。
お社の前には、茶人・古田織部が作ったとされる石灯籠が立っています。灯籠の形が十字架に似ているので古田織部はクリスチャンだったと言われています。

その先には、お寺の本棚(輪蔵)が格納されている「経蔵」があります。さらに西へ進み、中門から続くメインストリートを北へ歩くと、突き当たりにひときわ大きな建物が見えてきます。こちらが「金堂」です。京都御所にあった紫宸殿を移築した建物だそうです。

金堂の屋根の上には亀のオブジェがあり、その上には「黄安仙人」が乗っています。伝説では、亀は4,000年に一度だけ水面に姿を現すとされ、黄安仙人はその姿を4度も見たといわれています。

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金堂屋根の上の黄安仙人と亀

そこからさらに西へ進み、お寺の鐘楼を過ぎて右へ曲がると、突き当たりに「水掛不動堂」があります。「一願不動尊」とも呼ばれ、長い柄杓を使って観音様に水をかけて祈ると願いが一つだけ叶うと言われています。

また、菅原道真が宇多天皇への面会前に腰を掛けて待ったと言われる『菅公腰掛岩』や『菅公縁結びの梅』、霊水の湧く井戸『閼伽井』も見所です。
そして最後に訪れたのが『御影堂』です。ここには宗祖弘法大師と開祖宇多天皇の像が安置されています。さて、これで終わりではありません。

御室成就山八十八ヶ所御山めぐりに挑戦

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今回の訪問で最も楽しみにしていたイベントに挑みます。『御室成就山八十八ヶ所御山めぐり』です。
仁和寺の裏には標高236mの成就山という山があり、その山中には88もの小さなお寺(札所)が点在しています。

御室成就山八十八ヶ所御山めぐりは、その88ヶ所の札所を約3時間かけてお参りするというコースです。全てを巡ると四国八十八ヶ所霊場巡礼をしたのと同等のご利益を得られると言われています。

西門を出て住宅街を抜けて山の方に歩くと『1番札所』があります。いよいよ御山めぐりの始まりです。

第1番札所の手前には、「熊に注意」の看板と飲み物の自動販売機が設置されていました。

第1番札所には案内役と思われる女性が常駐されており、熊には十分注意することと、こまめな水分補給が重要なことを何度も声掛けしてくださいました。その言葉を聞いて、いよいよ山に入るのだという実感が湧き、最初からワクワク感でいっぱいになりました。

また、第1番札所には、困った時に唱える大切な呪文が掲げられていました。
「おん ころころ せんだり まとうぎ そわか」
万が一の時に備え、その呪文を携帯電話のメモ帳に入力し第2番札所へ向かいました。

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第1番札所

実際に歩き始めると、札所同士の距離は思っていたより近く、ほとんどの場合、次の札所が肉眼で確認できます。それが分かると少し安心しました。とはいえ、山頂へ向かう道はくねくねとした登り坂が続きます。前期高齢者の私にはなかなか堪える道のりでしたが、休みなが歩みを進めると、39番札所付近の道端に、「これより伊予の国 菩薩の道場 40番から65番」と刻まれた石柱が立っていました。

四国八十八ヶ所巡礼の遍路さんになったようで気分は最高潮に達しました。

更に登り48番札所の着きました。このあたりが山頂で、京都市内を一望出来ました。ここから下り道です。少し下ると65番札所(三角寺)に着きました。
鬱蒼と茂った古木の林に囲まれたお寺で、昼間にもかかわらず薄暗く、誰も居ない廃墟といった感じでした。熊の目撃情報があったのもこのあたりです。小さな池と滝もあり鯉が泳いでいました。

少しの間、怖いもの見たさでここで休憩しましたが、あまりも静かで不気味な気配を感じたので思い直して先に進みました。少し歩くと石柱が立っていました。『これより讃岐の国 涅槃の道場 66番から88番』と彫られています。ようやく先が見えてきた感じがして少し元気が出ました。

更に下ると比較的大きな池に遭遇しました。山の中にこんな大きな池があるとは意外でした。
ここから少し登りとなりました。71番札所は完全に潰れていました。そこから螺旋状に下り、ついに最終目的地『御室八十八ヶ所結願所』に到着しました。

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弘法大師像

少し大袈裟ですが何か大きな事を達成し感無量となった気分になりました。結願所の前の大きな弘法大師像に御礼を申し上げ仁和寺を後にしました。

龍安寺で世界的名庭園を堪能

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きぬかけの路に戻り、徒歩で『龍安寺』を目指します。二王門の前の道を東へ進み、専用の駐車場を超えると少し上り坂になっています。10分程歩くと参道の入口に着きました。
注意していないと見過ごしてしまうくらいの細い路です。そこから参道を北へ。
大きな境内案内図(大雲山龍安寺全景)がありました。それを見ると、境内は池を中心にかなり広そうです。

山門をくぐり拝観料600円を支払い境内に入ります。三笑橋を渡り少し歩くと石段がありました。石段の両サイドの垣根は『龍安寺垣』と言われています。
石段を登り切ったところに龍安寺の説明板が立っていました。龍安寺は、1450年室町幕府の役人細川勝元によって創建された寺院とのことです。

説明板を過ぎると比較的大きな建物『庫裡(くり)』があります。『石庭拝観入口』と書かれておりここから石庭のある『方丈』へ入室します。
入室してすぐ目に入ってきたのが漢学者寺西乾山書の大きな漢字が書かれた屛風です。160cm程の高さの屛風が数本連なっており圧巻です。

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寺西乾山書の屛風

同じ部屋には『ミニチュア版の石庭』が展示されていました。目が不自由な人の為の模型だそうです。

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ミニチュア版石庭

更に奥へ進むと『石庭』が見えてきました。幅25m奥行10mの広さで白砂に大小15個の石が散りばめられた枯山水庭園です。
この石庭は、「モナ・リザ」「デュシャンの泉」と並び、世界三大謎美術の一つともいわれています。海外では「ロックガーデン」として広く知られ、エリザベス女王やアップル創業者のスティーブ・ジョブズが絶賛したことでも有名です。

石はどの角度から見ても一度に15個は見えません。物事は完成した時点から崩壊が始まるので敢えてそのようにしているとのことです。又、石群が虎が対岸へ子供を渡す様子に似ていることから『虎の子渡しの庭』とも言われています。

多くの欧米からの観光客が縁側に座って見学されていました。驚くほどの静寂に包まれ、携帯の着信音にも気を遣うほどでした。

方丈の裏手には、秀吉が賞賛した日本最古の椿『侘助椿』や水戸黄門で有名な徳川光圀が太平記借用の御礼として寄贈した『蹲踞(つくばい)』がありました。

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蹲踞(つくばい)

蹲踞とは茶室に入る前に手を清めるための手水鉢で、吾唯知足(われ ただ たるを しる)の文字が彫られています。物事を不平不満に思うことなく満足する心を持てという仏教の教えだそうです。水戸黄門らしいですね。

方丈の周りは土塀に囲まれています。赤土に菜種油を混ぜて作られた『油土塀』です。通常の土塀よりも耐久性が高いそうです。

方丈を後にして鏡容池の周りを散策します。池の中には『水分石』という池の水かさを測る為の石がありました。
さらに鬱蒼とした林の中に一際目立つ白い石碑が立っていました。『パゴタ』です。大東亜戦争ビルマ方面戦没者慰霊の為の石碑です。
その近くには『阿弥陀石仏』もおられました。

池のほとりでは龍安寺名物七草湯豆腐のお店が営業されていました。
最後に池の中ほどにある『大弁財尊天』のお社にお参りをし龍安寺を後にしました。

見所満載の龍安寺でした。次回は、七草湯豆腐を食べたいと思います。

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